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タモリ×藤井四段 57歳差初対談!実は「ブラタモリ」好き 「いつも面白いです」

タモリ×藤井四段 57歳差初対談!実は「ブラタモリ」好き 「いつも面白いです」 f:id:max2111:20180104125532j:plain

 タモリと藤井四段が将棋対決!2017年の主役ともいうべき史上最年少棋士、藤井聡太四段(15)が「最も尊敬する芸能人」が、唯一無二の自由人タモリ(72)。

飛躍の新年、57歳差の二人の初対談が実現しました。

対局や番組収録で多忙な中での奇跡的な邂逅(かいこう)。

「藤井くんとオレは出発点は同じだった」とタモリもうなった爆笑トークに、将棋、山崩しの真剣勝負!

概要

 藤井 いつもテレビで拝見しています。

 タモリ こういう機会があるとは思ってもみませんでした。

 藤 そうですね、本当に。

 タ しかも、こんなに早く(笑い)。

 ――藤井四段は15歳。中学生です。

 タ この年で凄いことだなと。自分のことを振り返ると、な~んにもやってなかった、地方のただのバカな中学生ですから(笑い)。凄いですよね。もう生きていく道が決まっているわけですから。

 ――藤井四段が欠かさず見ている唯一のテレビ番組がNHK「ブラタモリ」。

 タ ええっ!?

 藤 その場所その場所で、いろいろ新しいものを発見しているというのが、いつも面白いです。

 タ おお!ありがとうございます。

 ――一番好きな回は?

 藤 鉄道の街・大宮とか。

 タ おお!!鉄道好きなんですか?

 藤 あ、はい。

 タ あっそう!大宮って今じゃ鉄道の街で有名だけど、元々は駅がなかったっていうから凄いよね。

 藤 そうですよね!

 ――タモリさんは鉄道の魅力を世に広めた立役者ですが、藤井四段は「なに鉄」?

 藤 撮り鉄とかではないんですけど、たとえば京急のドレミファインバータ(※1)とか好きです。

 タ (大ウケしながら)あれ、なくなっちゃうんだよね。

 藤 そう、なくなるんですよねえ。

 タ 原田芳雄さん(※2)も好きだったねえ。あの人、ジオラマを作って、駅前の土地を分譲していましたから(笑い)。俺に「買わないか?」って言ってきた。

 藤 ウハハハハ!

 タ そういえば「タモリ倶楽部」(※3)で凄い人がいて、プラレールで山手線を全部リアルに再現していた。

 藤 えっ!それは凄いですね。

 タ 凄く細かいんです。微妙に規格が合わない場合は全部自作して。好きな人はいるもんですね。よくできてるな~って。ビルのワンフロアいっぱいに作ってた(笑い)。

 藤 僕も小さい頃はプラレールをやってました。

 タ 俺らの頃はプラレールなんてなかったから、駅の設計とかを図に書いて遊んでいたんです。架空の駅を。そう、架空の地図を書く人がいて、自分で気に入った地図を作っていくんですよ。街や鉄道やコンビニも新しいものを作って。完成するのに一生かかるそうです(大笑い)。

 藤 アハハハハ!

 タ そんな人が何人もいて共同作業している。みんなで話し合って、よくできているんです。この地名はこの地形だとおかしいとか、女子校の位置がどうのとか。

 ――藤井四段もやりますか?

 藤 いや、ちょっと…。それほどのインスピレーションはないです(笑い)。

 ――鉄道と将棋で通じるものは?

 藤 どうでしょう。対局時の移動とかは(鉄道で)楽しんではいるんですけど。

 タ 将棋やってると、他のことは考えないんでしょ?

 藤 対局中は盤上に集中していますが、新幹線とかに乗っている間はあまり将棋のことは考えないんです。いや、まあ、ぼんやりしています(笑い)。

 タ 新幹線に乗ってる時は意外と忙しいんですよ。

 藤 どうしてですか?

 タ 見るところが多すぎて。スピードが速くて見過ごしている所があるでしょ。あそこ、ちょっと行ってみたいとか。乗ってすぐに車窓のブラインドを下ろす人がいますが、あれ腹立つねえ(一同爆笑)。せっかくのチャンスに何やってんだと。ちゃんと見なさいよって。

 藤 ワハハハハ!

 タ 品川から多摩川まで新幹線沿いを何度か歩いたことがあるんです。気になっている家とかをのぞいて。あの神社みたいのは何だ?と行ってみると、伊藤博文のお墓だったりする。そこには一軒家があって、あれは墓を守っているのかなあ。墓守なんでしょうね。

 藤 僕も景色はよく見ていますが…。やっぱり凄いですね。

 ――「ブラタモリ」を見て、行きたくなった所はありますか?

 藤 10月に放送された立山とか行ってみたいと思いました。

 タ あれは良かった!一度は行ってみたかった場所なので。

 藤 タモリさんの行きたい所に行けるんですか?

 タ 一切ない(笑い)。

 藤 ええっ!?

 タ スタッフから「どこかありますか?」とも聞かれない。泊まる所しか知らされていない。その日の朝、ロケバスに乗るんですけど、どこに行くとか一切説明なく、突然降ろされる。ひどいときはロケバスのカーテン全部を閉められる。とんでもなく遠回りする時もあって、理由を聞いたら「ちらっと見えたらまずいので」と。あれじゃあ、どっかの国の拉致だね(笑い)。

 藤 そのまま撮影に?

 タ そうなんです。朝食の際、行きそうな所の話をすると「まあ…ちょっと」って反応で。ああ、そこに行くんだなと(笑い)。その方がこっちも面白いですからね。

 ――せっかくなのでお二人で将棋の「山崩し」でもやりますか!

 藤 うわぁ、子供の頃以来ですね。5年ぶりくらいです。小学生の頃です。

 ――藤井四段の「子供の頃」って何歳くらいのこと?

 藤 まあ、10歳くらいですか。

 タ 小島よしおがデパートの屋上でネタをやったら、8歳くらいの男の子が手を叩いて笑って「懐かしいなぁ」と言ったんだって。

 藤 アハハハハ(大笑い)。

 タ どれぐらい前だと懐かしいんだろうね(笑い)。自分の生まれ育った所の景色が、藤井くんの子供の頃と現在であまり変わらないと思うけど、俺らは全然違うから。跡形もない。風景がまるで違うからね。

 ――では、藤井さんから山崩しを。

 藤 5年ぶりなんで手が震えますね。

 タ 俺はおそらく65年ぶり(笑い)。音を立てちゃいけないんだね。じゃあ音が聞こえなきゃいいんだ。

 藤 アハハハハ。

 (藤井四段が鮮やかな手つきで1駒獲得し、タモリも慎重に1駒ゲット)

 タ 意外と難しいね、これ。

 藤 盤の一部が盛り上がってますから。

 タ そうなの!?盛り上がっているんだあ。

 藤 2枚いっぺんに持っていこうと、狙っているんですけど…。ちょっとこれ、難しいです。アア~ッ!

 ――藤井さん、欲張りすぎて倒れちゃいました!タモリさん、音は聞こえましたか?

 タ いや、聞こえなかった。藤井くんの「アア~ッ」の声が大きすぎて(笑い)。

 藤 ワハハハハ。ではもう一度。いや、これ難しいなあ…。あっまた、アア~ッ!

 タ アアア~ッ!(一同大爆笑)