美の巨人たち 10月20日 ゴッホ「アルルの寝室」 感想・ネタバレ テレ東 土曜夜 10時
出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
あらすじ
10月20日 ゴッホ「アルルの寝室」
淡いブルーの壁に囲まれた部屋に家具が置かれている…ただそれだけ。
部屋には誰もいない――そんな情景を描いた誰もが知る名画『アルルの寝室』。描いたのはフィンセント・ファン・ゴッホ。
縦72cm横90cmの油彩画には、狂気のような筆致と色彩で、誰も真似できない、誰も近づけない、強烈な世界が刻み込まれています。
パリの生活に疲れたゴッホは南フランス・アルルへ。
浮世絵で深い感銘を受けた日本への憧れをこの町に重ねたといいます。
その町はずれの一角に、ゴッホが住んでいた“黄色い家”があります。
その2階にあった画家の寝室を描いたのが今日の一枚。
注目すべきは色使い。
あらゆるタイプの黄色を駆使し、独特の厚塗りで家具を際立たせています。
ところが作品を見ると、どこか違和感を覚えます。
実はこの違和感にこそ、ゴッホという画家の不世出の才能が秘められていたのです。
『アルルの寝室』は、同じ絵がほかにもう2枚あります。
ゴッホ美術館所蔵の今回の作品は、アルルにやってきた年の1888年10月に、シカゴ美術研究所所蔵の1枚はおよそ1年後に、オルセー美術館にある1枚はその3週間後に描かれました。
それぞれ微妙な違いがあるようですが、ゴッホはなぜ3枚も描いたのでしょうか?
その謎を紐解くヒントは、描かれた部屋の壁にかかっている肖像画にありました。
ゴッホは、このどこか奇妙で謎めいた“誰もいない部屋”に、一体どんな思いを込めたのでしょうか?
次回予告
2018.10.27放送
小林古径「清姫」
世界遺産・熊野古道に古くから伝わる逸話「安珍清姫伝説」。
偶然出会った僧・安珍に一目惚れし、身を焦がすほどの恋に生きた女、清姫の物語。
今回の作品『清姫』は、この悲しくも儚い伝説を8枚に渡って描いた日本画の傑作です。 作者は日本画の巨人・小林古径。彼は『清姫』を空想を駆使して描き切り、更に究極の技を詰め込んだのです。
それは一体?
さらに最後に描いた驚くべきものとは!?
作品に秘めた画家の思いに迫ります。