未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~ 10月31日 世界ホテル戦争!ニューリッチを狙え 感想・ネタバレ テレ東 水曜夜 10時
出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
いま“沸騰する”経済の現場を直撃取材する映像と、その背景、未来への影響を分かりやすいスタジオ解説で「明日はこうなる」と読み切る『経済“予測”番組』!
常に変化・進化を続ける世界経済。
「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
あらすじ
10月31日 世界ホテル戦争!ニューリッチを狙え
今回は、日本、アジアを中心とする"ホテル戦争"の裏側を伝える。
2020年の東京オリンピックに向け、日本は今まさに、ホテルの建設ラッシュ!
これまで、日本にはなかった欧米の巨大資本のホテルも進出しようとしてきているのだ。 この"ホテル戦争"、実はアジアの経済発展と共に増えてきた富裕層=ニューリッチを 争奪する戦いでもある。どこのホテルも、新たにお金を持った層を狙おうとしているのだ。
これまで日本のテレビの密着取材を受けたことのない世界最高峰のサービスを提供するホテルをジパングが独占取材、また日本のあの人気ホテルの海外戦略や日本の地方の人気温泉地に起きている異変を伝える。
放送内容詳細
ジパング独占取材!世界最高峰ホテルの究極サービス
いまから約30年前にタイのプーケットに誕生、究極のサービスを提供し、世界のセレブがお忍びで通うといわれるホテル「アマン」。
宣伝を一切しないホテルとして知られ、テレビの取材も全く受けないホテルを、今回ジパングが独占取材。一泊10万円を超えるにもかかわらず、リピート率3割超え。
その理由は想像をはるかに超えるサービスにあった。秘密のベールに包まれたホテルの知られざる戦略に迫る。
日本の大人気ホテル しかし・・・危機感の先にある戦略
「泊まりたくても、人気でなかなか泊まれないホテル」となっている、星野リゾート。 しかし、当の星野社長、いまものすごい危機感をもっていた。
「10年、20年先は、どうなるかわからない・・・」と。
というのも、海外の巨大資本のホテルが日本に進出し、地方に攻めて来れば、星野リゾートの将来も危ういというのだ。そこで、いま必死でやっているのが海外展開。
インドネシアのバリ島に去年、新たなホテルをオープン、来年、台湾の台中にホテルを開業することも発表した。
海外に出ていくだけでなく、海外の人気ホテルに勝つため、星のやで実践している新たな方法があった。それは、日本の製造業に学んだものというが、一体?
世界の巨大ホテルが別府温泉に!そこにあった大胆新戦略とは?
九州の有名温泉地 別府。一時期元気がなかったものの、最近はアジアからの観光客でまた人気になっている。
そんな別府に来年、世界的なホテルグループ、インターコンチネンタルホテルが建つ
。別府進出は、新たな客の獲得が主な目的だが、もうひとつ大きな目的があった。
それは、ホテル業界に慢性的にある問題「人手不足の解消」だった。
いま、大分県の別府に、優秀な人材がたくさんいると、ホテルの幹部は言うのだが・・・。
鎌田靖の編集後記
その25. ホテル戦争
訪日外国人客の急増、そして東京オリンピックパラリンピックを控え、東京や大阪ではホテルの建設ラッシュが続いています。
特に目立つのがこれまで進出してこなかった外資系のホテル。ラグジュアリーホテルと呼ばれる最高級ホテルも参入してきています。
狙いは日本を訪れる海外の富裕層。そして迎え撃つ日本のホテル。番組ではライバルたちのはげしい富裕層争奪戦の舞台裏に密着しました。
意外な気もするのですが、観光立国を掲げる割に日本には高級ホテルが少ないそうです。
Five Star Allianceという5つ星ホテルのサイトによると、日本国内で登録されているいわゆる5つ星ホテルは28件。
これに対して世界の観光客が集まるアメリカは755件、フランスは125件、そしてタイでさえ、というと失礼ですが110件。
確かに日本を訪れる観光客は増えていますが、富裕層を満足させるだけのホテルについてはまだまだ開発の余地ありということです。
あらたにやってくる外資系の高級ホテルと、おもてなしの心でもてなす日本のホテルが切磋琢磨しあうことで、「もう一度日本に行ってみようか」と考える外国人が増えてくれるのを期待したいものです。
ところで個人的なことになりますが、番組で紹介したアマン、星野リゾート、プルマン、エディションなど、残念ながら一度も泊まったことはありません。
ホテルというと現場取材で宿泊した時の思い出ばかり。事件や事故、災害の現場が多かった。
阪神淡路大震災の時には電気もつかない、水も出ないホテルで1週間ほど過ごしました。
「不自由ですが、どうぞ使ってください」と言って泊めてくれたホテルの方には感謝の気持ちでいっぱいです。当時は神戸に住んでいて、自宅が壊れて寝るところがなかったからです。
また、京都の山奥の病院で患者を安楽死させるという事件が起きたときには、建設作業員用の飯場を拝み倒して借りて取材拠点とし、他の記者たちと大部屋で一週間ほど雑魚寝して過ごしました。
だいたいこんな経験ばかりですね。ラグジュアリーという言葉は、どうも居心地が悪い。もちろん誤解なきよう。最高級ホテル、泊まりたい方はぜひご利用ください。