美の巨人たち 11月3日 ピエール・カイペルス「アムステルダム中央駅」 テレ東 土曜夜 10時
出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
ピエール・カイペルス「アムステルダム中央駅」
建築家ピエール・カイペルスが手掛けた世界屈指の美を誇る『アムステルダム中央駅』の計画が浮上したのは1864年。
2つの駅を統合し新たな中央駅を港に作るという案は、市民にとって屈辱的だったといいます。
一体なぜ?
運河に囲まれ水に浮かんでいるような駅舎は、人工の砂の島の上に建っています。
ゆえに地盤が脆く、水が侵入するなど難航を究めた建築…
その先に待っていた新たな街の姿とは?
煌びやかな王室専用待合室も特別公開。
番組内容
世界屈指の美しさを誇る『アムステルダム中央駅』。
運河が周囲をぐるりと囲み、まるで水の上に浮かんでいるように見えます。
この駅は島の上…しかも人工で造られた砂の島の上に建てられているのです。
設計を担ったのはピエール・カイペルス。19世紀から20世紀にかけて活躍した、オランダを代表する建築家です。
オランダ国内はもとより、パリやロンドン、ドイツ主要都市へと繋がっている駅舎は、今も完成当時の姿を保っています。
幅306m、最も高いところは地上から41mという堂々たる姿。
街の玄関にふさわしく、門のようにそびえる2本の塔。白い石の骨組みと赤レンガが、建物正面の壁に華やかな表情を与えています。
さらにホールにはグランドピアノが…一体何のために?
アムステルダムの街で中央駅の建設計画が持ち上がったのは1864年のこと。
市内にあった2つの駅を統合し、新たな中央駅を作るというものでした。
そこで浮上したのが港に駅を作る案。
しかし港を埋め立てることは市民にとって屈辱的なことだったと言います。それはなぜ?
教会建築を得意としたカイペルスにとって、中央駅の設計は生涯の代表作ともなる大仕事。
細部に至る装飾まで自らデザインしたのですが、砂の上の建築は難航を究めました。
脆い地盤、容赦なく侵入する水…果たしてどのように解決したのか?
完成の日には大勢の市民たちが押し寄せ、誕生以来、街全体を大きく変えてしまったという『アムステルダム中央駅』。
今なお美しいと言われる理由に迫ります。
さらに今回特別に王室専用の待合室へ入ることが許されました。
オランダの美術と芸術の粋が集められた、煌びやかな内装もお見逃しなく。
次回予告
2018.11.10放送
東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画」
鑑真坐像が祀られた唐招提寺・御影堂の5つの部屋の障壁画を手掛けた日本画の巨匠・東山魁夷。
その中の3つの障壁画に注目。
美しい色彩が特徴の東山が67歳で初めて挑んだ水墨画です。
描いたのは鑑真の故郷「揚州薫風」、渡航に失敗した鑑真が訪れた景勝地「桂林月宵」、 しかし「黄山暁雲」だけは鑑真が訪れたことのない場所でした。
そこに東山のある狙いが!
単なる水墨画ではない、色が見える従来とは全く違う新たな試みとは?