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美の巨人たち  11月10日 東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画

美の巨人たち  11月10日 東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画 テレ東 土曜夜 10時

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出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画」

鑑真坐像が祀られた唐招提寺・御影堂の5つの部屋の障壁画を手掛けた日本画の巨匠・東山魁夷。

その中の3つの障壁画に注目。

美しい色彩が特徴の東山が67歳で初めて挑んだ水墨画です。

描いたのは鑑真の故郷「揚州薫風」、渡航に失敗した鑑真が訪れた景勝地「桂林月宵」、 しかし「黄山暁雲」だけは鑑真が訪れたことのない場所でした。

そこに東山のある狙いが!

単なる水墨画ではない、色が見える従来とは全く違う新たな試みとは?

番組内容

759年、天平の時代に中国からやってきた高僧・鑑真によって開かれた唐招提寺。

御影堂は日本最古の肖像彫刻、国宝の鑑真和上坐像を安置するためのお堂です。

そんな御影堂が全国ニュースに取り上げられたのは昭和50年のこと。

戦後の日本画を代表する東山魁夷が、障壁画を手掛けたのです。

国民的画家といわれた巨匠の新たな代表作として話題を呼びました。

5つの部屋がある御影堂。上段の間と宸殿に「山雲濤声」を描いてから5年後。

東山は鑑真が祀られた松の間と両脇の部屋…計3つの部屋にそれぞれ違う中国の風景を描きました。

“松の間”は「揚州薫風(ようしゅうくんぷう)」。鑑真の故郷・中国揚州の歴史ある水郷の風景がしっとりと描かれています。

“梅の間”は渡航に失敗した鑑真が訪れた中国南部の景勝地「桂林月宵(けいりんげっしょう)」。静寂の風景です。

そして“桜の間”には「黄山暁雲(こうざんぎょううん)」。古来より数々の画家たちを魅了した中国東部・山岳景勝地の夜明けが幻想的に描かれています。

ただここだけは鑑真が行ったことのない地…東山はなぜ縁のない黄山を描いたのでしょうか?

東山魁夷といえば美しい色彩。特に東山ブルーと呼ばれた青は、画家独特の印象を見る者に与えました。

この壁画は東山にとって初めての水墨画ですが、じっと見つめると、どこか色を感じるのです。

その理由は誰も試みたことがない、従来の水墨画とは全く違う手法にありました。

その手法とは?そもそも東山はなぜモノクロの水墨画に?巨匠・東山魁夷が67歳の時に挑んだ新たなる試みに迫ります。

次回予告

2018.11.17放送

川瀬巴水「東京二十景」

歌川広重『名所江戸百景』から70年後に描かれた“昭和の広重”川瀬巴水(かわせはすい)作『東京二十景』。

大判の版画全20枚にわたり大正から昭和初期の東京を描いた連作です。

瑞々しく生き生きと…町とそこに暮らす人々の喜怒哀楽が見えてくる巴水の版画。

美しさの秘密は30を超す多色摺り。そして浮世絵では使わない驚きの技法が!

未曽有の大災害、関東大震災から蘇ろうとする故郷“涙で滲んだ東京”に込めた巴水の願いとは?