カンブリア宮殿 11月1日 【老舗和菓子店「船橋屋」伝統と革新の「幸せ」経営術】 感想・ネタバレ テレ東 木曜夜 22時00分
出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
カンブリア宮殿の世界
カンブリア紀… 地球で起きた生命の大爆発。
次なる進化を求めて生物が一斉に誕生した。
あれから5億5000万年… 平成の時代に起きた経済の大変革。
未来の進化を担って、 今、多種多様な人物が次々と誕生している…
そんな"平成のカンブリア紀の経済人"を迎える 大人のためのトーク・ライブ・ショー
いつも、この番組には感動しますね。
あらすじ
11月1日 【老舗和菓子店「船橋屋」伝統と革新の「幸せ」経営術】
「くず餅」「白玉のあんみつ」「ところてん」で大人気の「船橋屋」。
元銀行マンの8代目当主が伝統を守りながらも革新に挑む!創業1805年の老舗和菓子店の挑戦を追う!
東京、江東区にある亀戸天神社のほど近くに、参拝客帰りの人で賑わう店がある。
創業1805年、213年の伝統を誇る老舗の和菓子店「船橋屋」だ。
白玉のあんみつや、ところてんも人気だが、客に圧倒的な支持を得るのが「くず餅」。
プリンプリンの食感と、和菓子で唯一の発酵食品とあって健康に良いのが人気の理由。
8代目当主の渡辺は、元銀行マン。
伝統を守りながらも、革新にも挑む。
老舗和菓子店の伝統と挑戦を追った。
放送内容詳細
老舗和菓子店が挑むイノベーション
東京都内を中心に25店舗展開する和菓子店「船橋屋」。創業1805年の老舗。一番人気は「くず餅」。
くず餅は450日かけて発酵させ、手間ひまかけて独自の食感を生み出す。しかし、添加物を一切使わないため消費期限はわずか2日間。
自然のままの素材の方が体に優しいし、何より江戸時代から続く“粋”でもあるという。 船橋屋は老舗の企業でありながら、新しいことにも挑戦し続ける。例えば、和と洋を融合させたスイーツの開発。
「くず餅プリン」は、和洋をミックスさせた商品で、幅広い層から人気を集めている。
社員の自主性が活かされる会社へ!
1964年に老舗の和菓子店「船橋屋」に生まれた渡辺。跡継ぎになる気はなく、大学卒業後は大手都市銀行に入行。
当時、世の中はバブル時代。渡辺は好景気を背景にディーラーとして活躍した。しかしバブル崩壊の崩壊で、実家の「船橋屋」に暗雲が。
渡辺は銀行を辞め、1993年船橋屋に入社。そこは昔ながらの職人が幅を利かす、なれ合いの世界だった。
古参の社員に反発を食らいながらも、渡辺は改革に挑む。そして、今や年間1万7000人の学生がエントリーする人気企業に。
くず餅の菌で、健康に!?
「くず餅を食べて健康になった」。そういう客の声が多く、研究機関で調査したところ、腸に良い新種の「くず餅乳酸菌」を発見。
その「くず餅乳酸菌」は医療機関でも注目され、今後は医療の一環として使用される可能性も出てきた。
そして、渡辺はこの「くず餅乳酸菌」を使った独自の商品開発にも取り組んでいる。
村上龍の編集後記
渡辺さんは、会社に入って、妥協のない改革に取り組んだ。
職人の仕事をマニュアル化し、努力を怠る仕入れ先を切り、メインバンクとの取引内容にも切り込んだ。
だが、社内の雰囲気が殺伐としているのに気づき、従業員のやる気を引き出すために、あらゆることをやった。
「船橋屋」は生まれ変わったが、不思議なことに、なのか、あるいは当然のこと、なのか、たぶん「くず餅」の味、食感の基本は変わっていない。
スタジオで食べたとき、独特な繊細さを表現できなかった。
213年間変わらず、「くず餅」が、主役に君臨している。